2017-09-25

会社の会長の父が家族に残してくれたもの

私の父は、都内に会社を構えており、その会社の入ったビルの持ち主でもありました。

他に郊外にマンションを二つ保持しており、自宅を含めて以前より相続には大変な時間と力を要すであろうということで、70才を迎えた父は顧問弁護士を呼んで、遺言書の作成に当たりました。

70才を過ぎても会社の経営には携わり、社長という役職は退いたものの、会長として会社を見守る立場を続行しました。

遺言書は70才の時にまず最初の計画を作成しましたが、更に細かなプランが頭によぎって来たらしく、結局は1年毎に遺言書を更新していたようです。

まず私を含めた子供達三人のうち、私と姉にはマンションを一軒ずつ分け与えられました。

私は結婚して家庭を持っていたので、引っ越さなくても良い自宅から近いマンションを。独身の姉には少し離れた方のマンションをということでした。

兄は会社を引継ぎ経営者となる上で、会社とビルを分け与えられました。

母は父と長年連れ添った思い出詰まった自宅で余生を過ごしたいとのことで、自宅のみをもらうことに。こうして、父がまだ元気で頭が冴えているうちに遺言書を作成し、1年毎に更新された緻密な配分により、兄妹他にも親戚までもが納得する遺産相続となりました。

死を受け入れて、きちんとした終活をしたことにより、所謂骨肉の争いはなかったので、父にも顧問弁護士にも感謝です。

結局、10年後に父が他界したので、10回の更新が成された遺言書となりました。

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