少しでも不安を感じたら、事前に相談することが大切。

父の遺言書には、感情的なものは一切含まれず、淡々とした内容でした。
法定相続分の配分を明記して母が2分の1、私たち兄弟がそれぞれ4分の1で、普通預金と定期預金を合わせた金額を分けるようにとのことです。
遺産の分配は父の一周忌の時に行うと兄から告げられたのはいいのですが、初盆の前に妙なことを言い出すのです。
遺言書に書かれていた定期預金については、地元の金融機関の元所長に聞けば解るとの文面です。
それがその金融機関に連絡すると、「定期預金の証書がないみたいだ。」と兄が言い出すのです。
遺言書に書かれた元所長とは、親戚筋にあたる人で定年退職になっているけれど、迷惑を掛けるわけにはいかない上に田舎変な噂が立っては困ると兄は話を続けました。
父の初盆の前に定期預金があると思われる金融機関に兄主導で行くようになりました。
兄は何か示談書みたいものを作成していて、「今後如何なる理由があっても意義を申し立てない。」と書かれていました。
兄に一存していた母の名前を代筆で書かされ、私も自動的に署名をさせられました。
金融機関の担当者は「定期預金ですが、女性の方が代理でちょっと前にお見えになりました。」がと、言われます。
結局定期預金に関しては、一切お金に関わることがなかったです。
連名で署名している上に母の名前を代筆しているので、法的にも不利でグレーになり、兄の言動が可笑しいと思った時には既に手遅れです。
ちょっとでも変だと思った時に、行政書士事務所に相談すれば良かったと、後悔しています。
また、行政書士の先生方が開く遺産関連の講座に、時間があれば参加することをおすすめします。
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