細かいことがけっこう面倒です

父方の祖母が亡くなった時の体験です。
祖母宅には、蔵のような倉庫があり、そこにたくさんの古いものが保管されていました。
売れそうなものもあったのですが、実際のところは古すぎる農機具など、ほとんどお金にならないようなものばかりでした。
祖母の相続人は、私の父のほかに伯父と叔母の2人がいました。この3人はそれほど仲が良かったわけではないため、祖母が亡くなった際、その財産をどう取り扱うかについて、喧嘩にはならなかったものの、かなり難儀しながら議論していました。
もっとも、祖母は遺言書を残していたわけではないため、相続分は3等分ということになるのですが、そのうえで、祖母の家に残った古い物品をだれがどうやって処理するのかということなどについて、かなり揉めたようです。
お金については、3人が等分して払うということでよさそうだったのですが、では誰が処分作業を業者に依頼するのかとか、まず売れるものは売ってみて、そこで生じた利益は誰に帰属するのかなど、結構面倒な状態になっていました。
結局のところ、私の父が業者の依頼から売れそうなものの売却まで全てやった上で、その利益が一定金額を超えない限り、売却した利益は父がもらうということに決まりました。
その方針が決まるまで、1年近くの時間がかかっていました。結果として、売った利益は二束三文で、私の父の手間賃分で大幅に損したような状態でした。
それを見て思ったのが、祖母が生きているうちから、「土地や財産については誰々に相続させる。」「預金については誰々に帰属させる。」といったことを、遺言書を作るなどしてあらかじめ決めておくべきだったのではないかということです。
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