2018-09-19

生前から親が対策をしておいてくれると、残される子供としては助かるんですが。

父が亡くなったときのことです。

長く闘病していたわけでなく、本当に突然のことだったので、本人も遺族も何の準備もしていませんでした。

慌ただしく葬儀を終えて、四十九日の法要をしたあと、遺産相続の手続きをしました。

まず、どこの銀行にいくら預金があるのかを誰も把握していないので、家中を探し父の名義の通帳を探しました。

生命保険なども、どこに加入しているのかわからなかったので、証書を探すところからでした。

土地と家屋は資産価値を調べてもらいました。

法定相続人は実子である兄弟二人だけだったので、もめることはありませんでした。

生命保険は兄が受け取り人に指定されているので、遺産には含まれていません。

土地と家屋はそのまま兄が相続し、預金を半分ずつの相続となりました。

法律では二分の一ずつと決まっていますが、うちの場合は兄が三分の二、私が三分の一くらいの配分となりました。

兄がずっと父と同居して面倒を見ていたので不服はありませんが、場合によってはもめる原因となると思います。

今はエンディングノートなどを作って、遺言書ほどではないけれど遺産の配分などを本人の希望として残す方もいると思います。

父はそういうタイプではなかったので、本人がどう考えていたのかわからず、法律通りの分配となりました。

死後に子供たちが遺産を巡ってもめないよう、生前から親が対策をしておいてくれると、残される子供としては助かります。

うちの場合でも、複数の生命保険に加入するなら偏りのないよう平等に受け取れるようにしてくれればいいのに、と思ってしまいました。

人間はいつかは亡くなるので、遠い先のことと思わず、元気なうちから家族でもしものときのことは話しておいたほうがいいと思います。

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