祖父からの結婚の贈り物

私が中学生の頃、祖父が亡くなりました。
祖父の家は立派な一軒家ですが、中学生の私には遺産のことは何も分かりません。両親もその事については何も言いませんでした。
祖父は祖母と伯父さん夫婦のと一緒に住んでいたので、もし遺産があったとしても、家を守るために、祖母のお世話をするために使ってもらったらいいと、きっとそうしたんだろうと子供ながらに思っていました。
我が家が潤った様子もないし、親が何も言わないということはそう言うことなんだろうと。この家には毎年お盆とお正月に親戚が大集合するのですが、小さな子供まで合わせると、全部で40人くらいになると思います。
いつも本当に賑やかでみんなおじいちゃんとおばあちゃんの事が大好きでした。当時中学生のだった私も、あれから10年経ち結婚することになりました。おかげさまで祖母はずっと変わりなく健在でした。
そして、私の結婚のお祝いと言って御祝儀袋をくれたのですが、私は耳を疑いました。確か今「おじいちゃんから」って聞こえたんだけど。おじいちゃんは私が中学生の時に死んじゃってるから。そんな事って。
一瞬戸惑いましたが、直ぐにどういうことか分かりました。それは祖父の遺産なのだと思います。祖母も両親も「遺産」なんてことは言いませんでしたが。
私は遺言として、祖父がそう伝えたのだと感じています。そのお金を頂いたとき涙が止まらなかったです。
まさか、10年以上前に亡くなった祖父から結婚をお祝いしてもらえるとは思ってもみなかったので本当に嬉しかったです。久しぶりにおじいちゃんに会えたような気がしました。
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