高齢者には相続の手続きはやっぱり大変!!

現在70代の叔父と叔母が、不適切な遺言書の作成をきっかけに相続・贈与争いに巻き込まれました。聾唖者の叔父と叔母は子供がいないため、具体的な相続は考えておりませんでしたが、どうしても相続させたくない「兄弟」がいたため、相談のために自治体の斡旋を受けて開催している相続相談を訪れました。
そこでの助言者は、夫婦のどちらかが亡くなった場合に、聾唖者の団体に寄付を行えば、兄弟への相続を行わなくてすむという、到底適切とは言えない助言を行い、
本人たちの意志がはっきりと固まらないうちに、半ば強引に遺言の作成を進めました。
不審に思った叔父母が親族の集まりの際に、状況を説明し、上記のことが発覚したことから、大急ぎで手続きを中止することができました。
問題は叔父母があまり法律などを知らないまま、親族に相談をすることもしなかったこと、また、あまり良くない助言にあたってしまったこと、かなり後悔しています。
自治体が斡旋するような団体に、そのような助言者がいたことに驚きましたが、あまり状況を理解できない高齢者や障害者はマイナスの結果となってしまうということを身をもって体感しました。
親族間でよく話し合った結果、今回は私と叔父母が養子縁組を行い、当面のトラブル回避を図ることとしました。ただし、今後相続税対策がまったく行えていないため、今後、信頼できる先生を探し、最も良い形を見出していただきたいと考えています。
相続を控えているならば、税金対策だけでなく、トラブルに巻き込まれる可能性も十分にあることから、先のこととは考えず、すぐにでも行動すべきであると思います。
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