相続税対策も、万全に!

義父(主人の父)が亡くなった時の事。
義父は小さな会社のワンマン社長で、不動産を数件所有していましたが、借金(対銀行)も多く現金は少ない状態でした。
その義父が亡くなり、残されたのは気の弱い息子(主人)と気の強い義母。相続税対策の為、生命保険に入っており、通例であれば遺族退職金として受け取り、相続税を払うということになるはずでした。義父も生前は、そのように考えていたようです。
ただ義母の考えは違ったようで、借金が残った状態では息子に会社の運営は無理と判断し、生命保険で借金を返済することに決めました。
もちろん主人は義母の言うがままです。そうなると相続税分の現金が必要になります。私たちは前年、義父に頭金を出してもらい、足りない分はローンを組んで家を購入したばかり。
手持ちの現金も少なく、税額が決定したときは途方にくれました。義母は配偶者控除の範囲内でしたが、主人は会社を引き継ぐため、大部分の株を相続する必要があり、かなりの税額になりました。
義姉と義妹は私たちが住宅購入時に用立ててもらったのと同金額を結婚と同時に分与されていましたし、税額自体少なかったので問題なかったようです。
結局、私の結婚前の貯金を一部取り崩し、何とか納めることが出来ました。その会社も、私たちに子供がないので、将来は義妹の子供たちに引き継がれることになります。
義母はその相続税の為に、義妹名義の現金を用意しているようです。私たちが払った相続税は一体何の為だったのか。義父がもっときちんと遺言しておいてくれたら、と今になっても思うことがあります。
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