2016-07-24

死後の諸手続も大変です!

昨年、父が亡くなったときのことです。

母はその2年前に亡くなっていたので、私たち姉妹でお葬式を出し、実家の片づけもしました。

実家は借家だったので、相続などの面倒もなく、持ち主に引き渡すだけでよかったのですが、父の預金の整理をしていて、とても苦労したことがありました。

大手の銀行に預けていた普通預金については、金額も生活に必要な最低限しか入っていなかったのもあったのか、スムーズに受け取り手続きができたのですが、地方銀行に預けていた定期預金の受け取りのために、何度も手続きで実家のある街の市役所や、その銀行の支店に通うことになりました。

というのも、私たち姉妹が二人とも嫁いでいたため、父と私たちの親子関係をまず証明しなければいけなかったのです。

結婚して、父の戸籍から夫の籍に入ったということを、それぞれが書類をとって証明する必要がありました。そのうえ、父の口座開設に使った印鑑がどれなのかわからず、数本あった印鑑を全部持って行って、照合することに。

それで、やっと受け取りができると思ったのですが、今度は、私たち姉妹以外に相続する人間がいないことを証明する必要がある、ということになりました。

父の兄弟はみんな他界していたのですが、私たち以外に受取人(子供)がいない、ということを証明してほしいとのこと。

それには、父が若いころの戸籍をたどって、ほかに結婚歴がなかったことや、認知した子供がいないことがわかるような戸籍を提出しなければいけないとのこと。

どんどんたどっていったら、私たちの知らない街に住んでいた戸籍も出てきて、ずいぶん遠い町の役場と郵送のやり取りでやっと必要な書類を用意できました。結局3か月以上かかって、手続きを終えました。

父の病気は、末期がんだったので余命宣告は本人も受けていました。

もっと早いうちに今後のことをいろいろ聞いておくべきだったと思いましたが、病気がひどくなるにつれて、父にも私たちにもそんな余裕はなくなってしまい、聞きそびれていたのです。

もし、遺言のようなものがあれば、いろいろとスムーズにできたかなと思います。このことをきっかけに、私自身も、もしもの時のために必要なことを書いてまとめておこうと思うようになりました。

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