2016-09-13

どうする、事業承継?!

同族企業のトップが亡くなった際、引き継ぎで揉めました。

私の属する法人企業は本店・支店と同規模で2つあり、叔父が代表取締役をつとめており、支店長であるもう一人の叔父が副社長もつとめていました。

各人に子どもがいて叔父同士でどちらかが亡くなった場合は、各人の子どもに引き継ぐために後見人のような役割をすると何度も約束しているのを親戚一同が確認しています。

代表取締役である私の父が急死し、支店長の叔父が昇格して代表取締役になりましたが私が引き継ぐはずのポストを自分の子どもを東京から呼び戻して役職に就かせてしまいました。

会社というものは取締役会で決めていきますが、私は父の直後に行われた取締役会で解任されました。

冷酷で非情な人だと恨みましたが遺言書があっても取締役会の決定が重視されるので手の打ちようもありません。

叔父は父が亡くなることを見越して銀行と手を組み、他の役員にも相当な根回しをしていました。

毎日顔を合わせていながら、私たち親子は全く気づきませんでした。身内の中で頑張ってきたという自負があり、父は遺言書すら残していませんでした。

今は意地で会社に平社員として残って、窓際族でお給料をもらっています。

会社に未練はありませんが、亡くなった親が「手際が悪い」と子どもに抱かせるのは避けられる不幸だと思います。

以上のことから、同族経営の会社は親兄弟であっても、事業承継のために予め外部組織を用意しておいた方がいいと思っています。

また子どもの立場でも「自分を守るために手を打ってほしい」と意見を述べていくべきだと思います。

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