不動産の相続は話し合いが大切

父が他界したのが60歳の時でした。「遺言書」はありませんでした。その時、母と私を含めた子供3人が法定相続人でした。
法定相続分は、母が半分、残りを3分の1ずつでした。おそらく今も変わっていないと思います。
父名義の土地と家は結構な金額のものでした。父は会社を経営していましたので、現金もかなりの金額を相続する形となりました。
その時困ったのは、母が土地と家を相続した場合、母はまだ55歳で年金もありません。当面の生活費をどうするかということです。もう1つ、次に母が他界した場合の土地と家の相続がどうなるかということです。
母が他界した時に長男の私が土地と家を相続したとしても、高額評価になりますので、相続税を払える見込みがありません。姉や妹は、住んでいない土地と家を相続するはずはないと思われます。
知り合いの税理士さんに相談したら、2次相続のことを考えれば、土地と家は私が相続して、現金類を母と姉・妹で分けるのがいいのではないかというアドバイスでした。
しかし、私が現金0円では相続税が払えません。また、ある程度の現金は手にしたいというのが正直なところでした。
そこで、母と姉・妹と話し合いを何度かしました。母は、当面の生活費があればいい。子供たちで決めてくださいという意見でした。姉・妹は、やはり土地と家はいらない。現金でほしいと言いました。私は、当面払っていく固定資産税分+αは現金でほしいと言いました。
最終的には、家を母が相続し、土地+固定資産税分+αを私が相続し、6分の1ずつを姉・妹が現金類で相続し、残りの現金を母が相続する形になりました。
「遺言書」があれば、どれだけ助かったかということを痛感しました。
私も57歳になり、父が他界した歳に近づいてきましたので、経験を踏まえて、行政書士さんに相談して「遺言書」を書こうと思っています。
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